川中努BLOG

川中努BLOG

  • 従業員との面談『会社と個人の価値観のリンク付け〜バリュー・エンゲージメント〜』 2013年03月02日

    こんにちは。川中努です。

    今日から3月がスタートしました。

    皆さん、今月もよろしくお願いします音譜

    当社にとっては、3月は決算月。着地点を見据えて、大好きなことをやっていく1ヶ月にしていきます!

    昨日で、12年前に制定した会社の行動指針を廃止しました。

    そして今月よりパラダイスコーポレーションのミッション・ステートメント(使命・存在意義)を掲げました。

    今日から全従業員で、企業理念とこのミッションを読み上げて、業務を始めます。

    「パラダイスコーポレーションは、お酒を通じ心を豊かにする商売を行い、地元の松江、島根、そして日本全国から、誰も思いつかないような革新的なことを成し遂げた、常に挑戦し成長し続ける会社として、一目置かれる存在である。」

    2013年度は、新行動指針である、クレドを全社員で作成、制定し、理念の浸透をはかっていきます。

    当社のファンとなっていただけるように、そしてファンのお客さまに喜んでいただけるように、全員で努力いく所存です!

    さて、前置きが長くなりましたが、1月~2月は、ディマティーニ・メソッド・ファシリテーターの資格を活かして、従業員(正社員)の皆さんと個人面談を繰り返し行っていました。

    内容としては、


    【第1回目】:バリュー・ディターミネーション(VD)のワーク(個人面談)

    VDは一人一人の「価値観を知るためのワーク」です。

    例えば、「家族」を価値観の第1位に置いている人でも、その目的は「子供の成長を見て喜びを感じるため」の人もいれば、「家族の絆を深め、互いに成長する」人もいます。

    しかも、第1順位のものを達成するために、第2位以下があり、その組み合わせは誰一人として同じ人がいません。

    ”一番大切なこと”から”どうでもいいこと”と順番があるのが特徴です。

    このことをVDワークを通じ、一人一人に自分の価値観を第5位くらいまでリストアップしてもらい、名前と目的をファシリテーションしながら、引き出していきました。

    【第2回目】:「していることを好きになる」ワーク(個人面談)

    第2回目は、自分が担当している仕事をリストアップしてもらい、好きな仕事、嫌い(苦手)な仕事はどれなのかを明確してもらいます。

    そして、嫌いな仕事に関して、ディマティーニ・メソッド(DM)を使ってワークそていきます。嫌いということは、その仕事が自分の価値観に反した(チャレンジをする)側面を持っていて、そのマイナスな面ばかりを見ているということです。

    しかし、「物事には必ずプラスとマイナスの両面があり統合されて成り立っている」という確信をもって、嫌いな仕事が自分にとってどのようなメリットがあるかを挙げてもらい、それが自分の価値観にどう結びつくかファシリテーションしていきます。


    【第3回目】:バリュー・エンゲージメント(グループ・セッション)

    そして、締めくくりの第3回目は、会社の価値観が自分の価値観を満たすのにどう役立つのかというワークをグループで行うことで、そのメリットに氣付いてもらいます。



    第1グループの皆さん、この日は同じDMファシリテーターの山本里佳さんにもご協力いただきました。



    第2グループの皆さんも、仕事が終わったあとによく頑張ってワークしてくれました。






    「人生の7つの領域」におけるメリットです。


    「人生の7つの領域」(心と精神性/知性/ビジネス/社会・人間関係/家族/お金/健康)で考えることによって、スムーズに考えをまとめ、


    ・自分がどのようになりたいのか

    ・その為の具体的な行動

    ・その結果何を手にしたいのか


    を考えてもらいます。

    そして、このグループセッションを通じて、自分が第一に価値を置くことに対し、どのように行動するのかを考えてもらいます。

    結果的に、このことが2013年度の行動計画に結びつけばと思います。

    一連のワークをうやってみて、従業員の皆さんの中でどのような自己変容(ブレイクスルー)が起こったのか、数人にヒアリングしてみたとこと・・・

    「自分のやりたいことが明確になりました。頑張りますビックリマーク

    「自分の価値観に合った営業の仕事や目標があり、張り合いがありますニコニコ

    という答えが返ってきました。


    これはあくまで、いい変化が出始めた方たちの意見だと思います。人によっては、まだピンときていない方も当然いると思います。

    しかし、このワークを通じ、誰でも価値観があり、自分のは何なのか?ということは少なくても共通認識として解ったと確信しています。

    そのことを日々の業務に結びついていくのか?そして、そのような個々人が集まった組織として、ひいては当社のファンの方に喜んでいただき、結果的に利益に結びついていくのか?

    経営者としては、それが最大の関心事です。今後は、小面談や会話、行動の中の変化を見ていこうと思います。

  • インスピレーション 2013年02月27日

    こんにちは。川中努です。

    長い冬も終わりに近づき、今週からは3月が始まりますね。春が待ち遠しいです晴れ

    さて先日、ご縁があって、松江のイングリッシュガーデンで開催された、島根の20代を中心とした若いアーティストの方たちが開催する「ボクらがつくるオールジャンルNEW ART FES [AtoZ]」にお邪魔してきました。

    絵画、写真、音楽、書、けしごむアート、ストーンetc. 皆さん、めいめい思い思いに、自分の世界を表現されている様にとても興味深く見させていただきました。



    彼らは、20代から自分の価値観のど真ん中の生き方をしていることが素晴らしいと思います。








    「好きなことして生活していけるの・・・?」


    って考えて、無難な仕事を我慢しながら続けている人が多い中、


    「自分の好きなことをやる!」

    で、ちゃんと食べていけることを実証しているのが、彼らですもんね音譜

    このフェスで、ボクは心書家 志峰さんに好きな一字を書いてもらいました。

    その一字は、もちろん大好きな言葉...

    「志」(ミッション)

    ですグッド!




    「人は価値を置く分野においてその才能を発揮する」

    自分の大好きなことは、外側からの動機づけ(モチベーション)ではなく、内的な動機づけ(インスピレーション)で、誰から言われなくても、きちんと自分で自分を動機付けることができます。

    若いアーティストの方たちに、インスパイアされたアートフェスでしたドキドキ

  • ファシリテーター@ブレークスルー・エクスペリエンス 2013年02月09日

    こんにちは。川中努です。

    先週末2月2日(土)~3日(日)の2日間、東京で人間行動学のスペシャリストDr.ジョン・ディマティーニの「ブレークスルー・エクスペリエンス」(The Breakthrough Experience)でファシリテーターとして仕事をしてきました音譜

    昨年の4月にディマティーニ・メソッド(DM)・ファシリテーターの資格を取得してから、社業を良くするために、DMを活用してきたのですが、社員への個人面談のみならず、最近社外の方へのファシリテーションのニーズも増えてきている中で、経験値をもっと上げていきたいということも目的の一つでしたビックリマーク

    BTEは、Dr.ディマティーニご本人が2日間に渡って行われるセミナーで、宇宙の真理を理論編と実践編(DMワーク)で学ぶことにより、その名のとおり人生を突破する機会を得ることができます。

    ボクは2012年3月11日、12日に初受講し、その後4月にDMトレーニングプログラムを受講してファシリテーターの資格取得しました。今回、BTEは3回目の参加でしたが、毎回聴く度に、その時の自分の課題に応じた新たな課題が発見できていますひらめき電球



    BTEの会場。登壇するディマティーニを囲むコの字型のレイアウトが特徴的



    開始前のファシリテーターの皆さんのリハーサル風景


    今回は約120名の方の参加があり、1日目の午後から、DMのワークが始まりました。このファシリテーションをするのがボクらの役割です。

    自分が嫌いな対象者を一人選び、その人の嫌いな特性、逆に好きな(尊敬できる)特性を5つずつ特定し、DMワークをしていきます。

    自分の中にも同じくらいにある特性を他人に発見する、「鏡の法則」や、ある嫌な特性が示されたのと同時期に、別の人(人たち)やモノから真反対の好ましい特性が示されるという、「共時性の法則」などを体感することで、深遠なる宇宙の真理を肌で感じ、無類の愛と感謝の氣持ちに包まれるのは、ボクの初めて体験するまで想像できないことでした。恐らく、千度説明するよりも、DMワークを通じて体感するほうがすんなり分かることと思います。興味ある方は、是非コメントを書き込んでくださいね。

    2日は、深夜まで、そしてそれでも完了しないクライアントの方は、翌朝からお昼、最長の方はセミナー終了直前の3日18時頃までワークが及びました。

    ボクもファシリテーターとしてたくさんの方のブレークスルーに立ち会わせていただきました。

    クライアントが、始めは嫌いで仕方ない対象者のことを、最後には愛と感謝の氣持ちでいっぱいに変容する様は、何度見ても感動的ですドキドキ

    DMは、バランスを崩した心の重荷を降ろすことができるヒーリング系のメソッドと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実はそれだけでは全てではなく、本物の自分(Authentic)になる(もしくは本来の自分に戻る)ことによって、人間が持つ能力を最大化し、人生のマスターになることが目的だと思います。

    ボク自身もDMの技術を取得してからというもの、自分でも驚くような変容を遂げることができました。

    さて、2日間の長丁場も無事に終わり、お楽しみはディマティーニとファシリテーターとの懇親会ですクラッカー



    乾杯の挨拶は、LOVE GRACEのあっちゃんです


    懇親会の席では、日本DM普及協会の岩元貴久さんとお話をさせていただき、ボク自身のミッションステートメントを実現させるために、更にパワフルなDM活用方法を教えていただきました。

    そして、Dr.ディマティーニを囲んで、彼のヴィジョンを書き込んである”The Goal Book”(ゴールブック)を見せていただきました。

    いつもセミナーでは、遠いのでほとんど見えない、彼が10代の時にポール・ブラッグというメンターに会い、初めて見た自分のヴィジョン、「たくさんの人たちに自分がリサーチしたことを教える」場面を、アンドリュー・ティシュラーというアーティストが書いた絵を特別に見せていただきましたニコニコ



    正直言って、ボクは彼を崇拝してる訳ではありません。彼自身も、何かを上に見ることが、自分と相手を比較し自己卑下という幻想を創り出すだけの行為だと言っており、全く同感です。

    ただ、彼がDMやバリュー・ディターミネーション(VD)という、科学的メソッドを発明して、多くの人たちをインスパイアしてくれてることに、尊敬と感謝の念を抱いてます。

    この日は彼に“Thank You For Changing My Life!"(ボクの人生を変えてくれてありがとうございます!)って伝えることができました。

    本当にインスパイアされまくりの2日間でした。感謝。

  • 『小さな会社のブランド戦略』 2013年01月27日

    こんにちは。川中努です。

    昨年末に、ディマティーニメソッド日本普及協会の喜多美里さんからご紹介いただいた本、村尾隆介さんの『小さな会社のブランド戦略』を読みました。




    ボクたちのような中小零細企業は、”効率を追いかける商売”つまり、原価やコストを下げ、そして売価も下げ、限りない価格競争に入っていくと、大手に勝てる訳がありません。

    そこで、”付加価値を上げる”ことが求められるのですが、そのために自分たち独自のブランドを確立していく必要があります。つまり、安いからではなく「あなたと取引がしたい」と言っていただけるための全てを磨いていき、小さくてもキラリと光る一目置かれるような経営をしていくことが求められているのです。

    また折しも、2013年度に向けて、自分のミッションステートメントを作成する中で、使命や存在意義を持つことが”引き寄せの法則”を働かせる原因になる一方で、具体的な結果を揚げていくためには、もうひとつの”受け取りの法則”つまり、具体的な行動計画を確立させていきたいと考えているところでしたので、とても興味を持ちすぐに本を買って読んでみました。


    合わせて、美里さんから、1月に東京で行われる村尾さんの『スターブランドCLUB』のシークレットセミナーへご招待いただけるということで、期待は倍に高まって本を読むことができました。

    この本に書かれていることで、印象に残ったものを揚げます。

    **********************************

    ・ブランドづくりはファンづくり。『あなたのビジネスに関わるすべての人がファンになるような、経営をしている会社』

    ・その会社に「引力があるかないか」の差は、「ミッション(使命感)」にある。・・会社の使命や、事業の存在理由をはっきりさせ、それを上手に(デザインも含め)世間につたえていくことは、小さい会社のブランディング上欠かせない重要なプロセスです。

    ・ミッションのある会社で働くのは楽しい。楽しく働く大人はカッコいい。

    ・そんな時代におけるビジネスで大切になってくるのが、会社のミッションは、事業の存在理由です。「誰のためになりたいか?」「どうやって社会に貢献したいか?」「何を成し遂げたいか?」といったストーリーを、受け手の胸にスッと落ちるような形で情報発信できている方が、その後、より多くのファンに支持される会社になる可能性が格段に高いのです。


    ・ビジネスは、間違いなく世界を良い方向に導くことができます。使命感のあるビジネスは、世の中を変えることができます。ビジネスにはその力があります。今までは、「会社=ずる賢い存在」「お金儲けは汚いこと」というイメージが、世間には少なからずありました。でも、これからは、「誠実で、強くて、しかも愛されている会社」の時代です。お金儲けが云々ではなく、「喜んでもらうのが仕事」という時代です。

    ・家事代行サービスのベアーズではフィロソフィを始め、マナー、行動規範、技術研修など、7つの研修のステップすべてを通過しなければ、仕事をスタートすることが、誰一人として許されないのです。・・またクレドを「ベアーズDNA」と呼び、それをカード化しています。そしてそれを用いて徹底した「仕事観の共有化」を行っています。社員はそのカードを常に携帯するのがルールになっています。・・とはいえ、決して職場がピリピリしているわけではありません。ベアーズのオフィスは笑顔に溢れ、経営陣とスタッフの座席も近く、その空気は極めてアットホーム。組織と言うより「成功を分かち合うチーム」と言った言葉の方が似あうくらいです。

    ・会社とは、そもそも「社会的な存在」であるべきものです。そして、事業というのは、本来何かしらの社会問題や業界の問題を解決し、誰かの「ラブ&ピース」や「より楽しい」「より便利」「より感動的」に役立っていなくてはなりません。つまり、「起業する」ということは、「自分なりのアイデアと方法で社会に貢献する」ということと、ほぼ同義語なのです。

    ・ビジネスバンク浜口さんはこう言います。「自立型のチームというのは、ミッションを軸にしてできているものです。経営者の強いミッション感と、会社の存在理由を徹底して考えることが、結局は、自立型のチームをつくるための近道になります」ビジネスバンクは徹底した仕事観の共有と、ミッションの浸透を、クレドを通じて地道に行うことで、見事に自立型のチームを完成させました。

    ・とつぜん大勢の前でマイクを渡され、「あなたの理想とする生活を5分間で話してください」と言われても、小さなブランド会社のオーナーは、聞いている人の頭にそのライフスタイルがくっきりと浮かんでくるように語りかけることができるでしょう。
    生き方と働き方が一致している人は、会社のことでも、社会全体のことでも、理想像を描くのがとっても上手です。また自分の人生に強い関心があるので、普段から「自分なりの最高の生活」について、しっかり考え、イメージを持つことができています。
    生き方と働き方が一致している人は、その時間をしっかり自分のために取ってあります。ときには、ひとり旅に出て”自分合宿”を行うなどの工夫をしています。

    ・壁はビジネスアイデアを思いつきた時ではなく、それを形にしようとしたときにやってくるものです。・・アイデアを形にする過程では、親心も含めて、それを阻止しようとするアイデアキラーが現われます。「やめておきなよ」「失敗するよ」。そんな声の数々を乗り越えるのも、起業術の一部です。私たちは、涼しい顔をしながら、信念を曲げずに前進をしていく「象の肌の持ち主」にならなければいけません。・・これをブレイクスルーするためには自己暗示です。「これこそ自分が生まれてきた理由」「これが自分の活躍する舞台」と、MYミッションを、とことん自身に擦り込んでいかなければ逆に情報社会に飲みこまれてしまいます。

    ・小さなブランドのオーナーたちは、少しでも時間の無駄を省くために、何かを行う前には必ず自分のミッションを頭に描き、「それは自分のミッションを達成するために役立つことか?」と自問します。そして、物事の優先順位を決めていきます。
    いわば、自分のミッションを軸に生活しているという感じです。これは無駄な行動が無いということでもありますから、結果として、コスト効率の良い生き方ともいえます。

    ・小さなブランドを築いた人たちは、どんなに小さな世界でも良いので、まずは自分が定めた舞台で一番になることを大切にします。そして、そこで得たブランド力や信用力で、次のブランドや事業にコマを進めます。一つもブランドと呼べるようなものを築いていないうちから、次へは急ぎません。その方が、はるかに効率が良いことを知っているからです。

    ・小さなブランド会社の理想は「値段が多少高くても、喜んで支払ってもらえるようにする」です。価格を下げずに、価値を上げることで利益を生むのがスマートです。

    ・ブランドづくりは、一方でファンづくりでもあります。そして、ファンをつくるためには、「まずは自分たちが最高に仕事を楽しくすること」です。・・ブランド会社の社長やスタッフは、「自分たちもまたブランド」という認識を持って、実に楽しそうに仕事をする達人です。・・FUN=FAN「FUN(楽しい)」は、「FAN(ファン)づくり」につながるのです。

    ・「自分もブランドであるべきだから」と外見にもしっかり投資していく経営者では、1年後おのずと成果に違いがでます。とはいえ、値段の高い服や、いわゆる有名ブランドばかりを身につける必要はありません。・・「周囲にこう思われたいから、これを着る」「会社の雰囲気や事業内容がこうだから、これを着る」という具合に切り替えて、服選びや小物選びをしていくだけで、個人ブランディングの初級段階は十分です。・・「自分にはこういうミッションがあるから・・」と、ミッションを枕詞に、あくまでそれを達成するための戦略的ショッピングをしていくことが重要です。・・ブランド人になると決めたら、すでに「自分はブランド人」になったつもりで振る舞い、服や小物を選んでいくと良いかもしれません。

    ・スタッフをブランド化していくために最初のステップは、まず会社のミッションをスタッフに伝え、浸透させていくことです。そのためには、事業や会社自体が「なんのために存在しているのか?」「どうして自分たちが、それをやらなくてはいけないのか?」をスタッフの心に響く形で、文章にしていくことです。いわば「働く意味の明文化」です。この文言が200字程度にまとまっていると、今後も「伝える仕事」がとても楽になります。・・ひとつのことを伝えるのに、経営者は最低10回は同じことを繰り返さないといけないのです。「何回も言う」のが社長の仕事です。・・社長やマネージャークラスの人から率先して言わなくても、スタッフ同士が会議の中なので自発的に会社のミッションを口にしたら、それは浸透し始めている証拠です。

    ・小さな会社のブランドづくりには、社員をコントロールするのはなく、「成功を分かち合えるチームをつくる」という発想が大切です。・・社長が社長の仕事だけに集中できるようにするためには「自立型の組織づくり」を目標に、早い段階から動かなくてはなりません。
    そのためには、社員のモチベーションアップ、ブランド力の維持、仕事観の共有を、なにかしらの方法で”仕組化”する必要があります。そこでおすすめしたいのがクレドです。名刺大のカードに印刷したクレドカードは、各スタッフに配布し、財布などに携帯してもらいます。そして、最大5名くらいのグループで、クレドだけに特化したミーティングを週1回程度開催します。地道ですが、これが継続されると、スタッフのブランド力は大きく変わります。

    ・ミッションを会社概要のみならず、名刺や封筒、ウェブサイトやハガキなど、会社のあらゆるものに印字していくようにしてみてください。・・ミッションが名刺などに印字してあれば、それを受け取った人から「御社のミッションって・・」と掘り下げて質問をされること必至です。となると、そのスタッフは嫌でも質問に答えなくてはなりません。この繰り返しこそ、実はトップダウンでミッションを伝えるよりも、はるかに素早くミッションを組織に浸透させる秘策です。
    会社の対外的なブランディングではなく、スタッフなどに対して”内向きなブランディング”を行うことを「インターナル・ブランディング」といいますが、「オフィスの環境を戦略的に整える」という方法は、自社のミッションをスタッフに伝える手段としては、意外とパワーを発揮します(小さな会社はあくまで「お金をかけずにアイデアで職場環境を整えること」が基本となります)

    ・企業家に必要な「3つの力」・・1つめの力は「売り物をつくる力」です。言い換えれば、商品やサービスの開発力です。また業態によっては、価値ある商品やサービスを選んで仕入れる力です。2つ目に必要な力は「売り物を売る力」です。商品やサービスを販売する営業力や、市場に伝えていくための伝達力、コミュニケーション力が、この中に含まれます。そして3つ目の力が「管理する力」。会社組織には、人財・在庫・金銭関連など、管理すべきものが無数にありますが、仕事に必要なあらゆるものをマネージメントする力が、この「管理する力」です。

    ・「自分らしさ」を見つけるために最良の方法は、人から質問を浴びることです。「なんでこれをやるの?」「なんで自分じゃなきゃだめなの?」「なんでこの価格なの?」「どうして”今”じゃなきゃいけないの?」「Because・・」から始まる答えを、あなたが口にすればするほど、あなたのビジネスや、生き方・働き方は研ぎ澄まされ、誰が聞いても納得できるものに仕上がっていくはずです。(Wy?やHow?を友だち同士で聞きあうインタビューごっこをやってみる)

    ・ブランド戦略とは、この先行き不透明な時代に於いて、小さな会社が中長期的にビジネスを成功させるために欠かせない大切な経営の発想です。「小さなブランド会社をつくりためにいは、その事業が『経営者の生き方そのもの』といえるような、強い使命感のあるビジネスを展開すること」これこそが、本書で示したかった成功するため(幸せになるための)発想です。


    *****************************************

    このように非常にいまのボク自身にとって、スッと入っていく内容でした。また自分の生き方が働き方になつというのは、つまりOnとOffの境目がいい意味で曖昧で、遊んでいるが如く仕事が出来るというのは、ある意味、理想的な生き方でもあります。

    そして、先日、村尾さんのスターブランドCLUBのシークレットセミナーに参加させていただきました。



    快晴の東京・外苑前が会場でした





    村尾隆介さんと

    この日のセミナーも事前に本を読んでいたこともあって、とても興味深い内容でした。

    村尾さんからは、7つの「K」で考える未来の読み方

    「傾向」/「仮説」/「環境」/「好奇心」/「行動力」/「向上心」/「感動力」


    それ以外にも、”偶然に任せてブランドはできない”として、1こう思われたいからこれを着る、2今年どんなイメージを強化するか(着地点)という意図をもって経営者がファッション性を磨くことの大切さも述べていらっしゃいました。

    このことについては私も頷けます。確かに、社長は社員の憧れでもあると思います。

    「この会社で頑張ったらなれる最高の姿」、つまり夢を社員に与えていくことが経営者の仕事でもあります。

    従って、ダサい服を着た疲れたような経営者のもとで働くより、ファッショナブルで若々しく、イキイキとした経営者と働く方が社員の会社に対するプライドも高まると思います。

    この日一番力を入れて話されたのが、Learning Organization(学習する組織)のための「社内大学」設置することでした。

    さすが、村尾さん。トータルでブランドづくりをされているなと感心したのは、この日、バックミュージックでかかっていたのは、後半の話「社内大学」を意識して、アメリカのカレッジチャートで最も人氣が高いREM(アールイーエム)の曲でした音譜

    今後、村尾さんとのお付き合いは深まっていくことを予感しながらセミナー会場を後にしました。

    このご縁を繋いでいただいた美里さん、ありがとうございましたニコニコ




    後日、会社に出ると、超多忙な村尾さんより、サンクスレターが届いていました。さすが出来る方は違いますね、ボクも見習いますビックリマーク

  • 中長期経営ビジョン発表会 2013年01月24日

    こんにちは。川中努です。

    先日、当社パラダイスコーポレーションの『中長期経営ビジョン発表会』を正社員を集めレストラン リバービューにて行いました。





    リバービューでは、奥のVIPルームは扉で仕切り、またエアコンや明かりを部屋の中で調整ができるようになっています。

    昼間でも濃い色のカーテンを閉めれば、部屋を暗くして、写真のようにプレゼンテーションの会場としても使うことができます。




    さて、当社の26年の歴史の中で、今回のように中長期のビジョンを発表するのは初めてのことでした。

    この中でボクは社長として、以下のことに重きを置いて発表しました。

    「ミッション経営元年」

    『島根の社長.tv』でも言ったとおり、私と会社は一心同体であり、分身だと思っています。

    ・社長・川中努のすることは=会社のすることだと使命感を持っています。

    ・つまり、ミッションとは「使命」であり、自分自身の「存在意義」だと考えます。

    ・このミッションを携え、みんなと 「共に成功(=幸せ)を分かち合える」組織にしていきたいと思います。

    今年からパラダイスコーポレーションは以下のミッションに従って経営をしていきます。



    「パラダイスコーポレーションは お酒を通じ心を豊かにする商売を行い、地元の松江、島根、さらに日本全国から、誰も思いつかないような革新的なことを成し遂げた、常に挑戦し、成長し続ける会社として一目置かれる存在である。」




    「ビジョン経営」

    これからは過去からの延長線上にある1年、2年・・5年・・10年の積み上げ方式ではなく、
    自分がこうあると思う未来を決めた“ビジョン経営”にスタイルを変えます。


    「ブランド経営」

    当社のような中小零細企業こそ、小さくてもキラリと光る研ぎ澄まされた経営を行い、一目置かれる会社になっていくことが重要です。

    このことについては、東京出張時に招待していただいた『スターブランドCLUB』のシークレットセミナーについてのブログでも書きたいと思います。


    あと付け加えると、このようなプレゼンでは、”What”(何を)、”How”(どのようにするか)ばかりに重点を置いて話を進めがちですが、”Why”(なぜそうするのか?)を語れるのは、実は経営者以外にはいないということを知り、特にしっかりと説明を行いました。


    この日は、限られたメンバーしかこの会に参加できなかったために、中長期経営ビジョン発表会の内容はビデオに撮影し、パート・アルバイトを含めた全従業員に見てもらう予定です。

    終ったあとは、リバービューの料理を囲みながら楽しく新年会を開催することができました音譜





    2013年、全スタッフの力を集結して、第ニ創業期、ミッション経営元年です!


    みんなよろしくお願いしますグッド!

カテゴリ

このページのトップへ