川中努BLOG
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『最後のレッスン』
2022年03月27日
「あなたにぜひ読んでほしい本がある」
こうお声がけをいただいたのは、この地元・島根で終活コンサルタントとして活動されている、尊敬する人生の先輩、小汀泰久さんだった。
昨年お誘いただき、小汀さんのYouTubeチャンネルに出演させて頂いたのがきっかっけで懇意にさせていただいている。
松江でバレエスクールを長年運営されてきた、若佐 久美子さんの著書『最後のレッスン』を紹介いただいた。
正直言って、それまで若佐さんのことはあまり存じていなかった。
今回、バレエとは無縁な私が、この本を読ませていただいたのには理由があった。
前述の通り小汀さんの紹介であったことと、もう一つ、コーチング事業を行う私にとって学ばせていただく点が多かったからだ。
それは、若佐さんが身につけていらっしゃる、“フェルデンクライス・メソッド”をバレエ指導者としてのご経験に掛け合わせることによって、仕事だけではなく人生においても珠玉の域に達しておられることが分かるからだ。
(以下は本書からの引用)
人の内部には「思考」「感覚」「感情」「動作」が常に同時に存在していて、それらは独立している。そして、そのうちの一つに変化を生じさせると、すべてが連動して変化する。そういう考え方がフェルデンクライス・メソッドにあります。
例えば、どんなに自己啓発本を読んでも改善しない「思考」を、わずかな「動き」から「感情」「感覚」に働きかけ、気付きを生じさせることで「思考」に変化をもたらす、というものです。
今、私は抗がん剤治療をしながらも、この4つを自分のなかで分化させることができるので、ある何がしかの「感覚」に遭遇しても、「感情」を冷静に見つめることができ、同時にそこに生じる「思考」もまた「感覚」や「感情」に流されることなく、それらを受け入れつつ「行動」できている。
(以上引用終わり)
若佐さんは現在癌を患いながらも、ご自分を俯瞰され決して病気に翻弄されるのではなく、自分の人生を生きていらっしゃるように思える。(もちろん、私には計り知れないご苦労がたくさんあるのだろうが)
この本を読み出した時に、偶然のような必然が起こった。
私がSNSのインスタグラムをビジネスに活用するために、学んでいるコミュニティの同級生の中に、同じフェルデンクライス・メソッドの資格保有者の方がいらっしゃったのだ。
このシンクロニシティに驚くと同時に、この方に若佐さんの著書のことをお伝えしたところ、嬉しいことに仲間の方たちへ紹介してくださり、それが広がり始めたのだ。
このような形で、若佐さんの培ってこられたものが、たくさんの人の元へ伝わっていくことを微力ながらお手伝いできたことも、感謝とともに記しておきたいと思う。
若佐 久美子『最後のレッスン』(税込1,980円)ハーベスト出版発行
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