川中努BLOG
-
サケパラユニバーシティ「しまねの地酒ウラ話講座」
2015年08月22日
こんにちは。川中努です。
お盆が終わり8月も下旬。夜が涼しくなり少しずつ秋の気配を感じ始めたこの頃です。
そんな秋を前にして、嬉しい講座がサケパラユニバーシティにて開催されました!
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞(有料講座)お店で五感を使って学ぼうー酒匠が飲みながら教えるー「しまねの地酒のウラ話講座」∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞講師はAAOの三谷さん、きき酒師、酒匠、日本酒学講師の資格トリプルホルダーで、現在松江市内で飲食店を4店舗運営しながら、島根の地酒を熱く応援しています。「島根の酒蔵はだんだん数が減ってきているが、近年若い杜氏の方たちが頑張っているので応援したい。」そんな思いをもって独立した三谷さんならではの講義でした。・一般的にお酒について言われていることが、必ずしも正しいという訳ではない。・純米酒でも米だけでつくった香り成分をいれているものもある。・醸造アルコールが全て悪いという訳ではない。全部は書けませんが、やはり酒造りの現場を見ているだけあって、説得力が違います。
この日のお酒はこんな感じでした。
1開春 もろもろみをスターターは6:4で炭酸水割りにして乾杯。フルーツといっしょに。燗酒は60度→猪口に入れると50度くらいになる。2開春 石の顔(せきのかんばせ)を冷と燗酒で3玉櫻 とろとろにごり4天穏 純米大吟醸を燗酒で5加茂福 死神をうなぎの出し巻き卵と6李白 本みりんをアイスクリームにかけて特に驚いたのが4一般的に吟醸酒や大吟醸は冷やして飲むものだと言われています。しかし、この日は燗にして味わいました!みなさん、どんな味わいだったと思いますか?飲んでみてびっくり!しっかりつくったお酒は燗にしてもバランスが崩れないんです!これには目から鱗でした!やはりサケパラユニバーシティは、飲みながら食べながら“五感を使って”体験できることがメリットです。この日参加された素敵な女性お二人からも嬉しいお声をいただきました!(U・Mさん)今日も楽しかったです!出席率高すぎてすみません!ほんとためになるし、すごくいい企画でなぜ、こぞって皆さん参加されないのか不思議なくらいです。また、次回も参加していいですか?ありがとうございます!
口コミで拡げます〜
川中さんの発想には、ほんと、感激します。この企画のおかげで、お酒が好きになりそうです!私だけではもったいないので、友人にも感動を共有して欲しいです次回もF・Mさんと私は予約してもよろしいですか?友人にも声かけて大丈夫ですか?この企画続けてくださると嬉しいです。(F・Mさん)
今日もお酒について良い勉強になりました(*^^*) お酒に関して、知らないことがたくさんあるので、このような企画はお酒を身近に感じる良い機会だと思います! ぜひまた参加したいと思います☆ 明日、ワインを買いに行きますのでよろしくお願いします!お二人ともありがとうございます!!すごく励みになります(^ ^)ぜひあなたもこの感動を味わってみてくださいね。次回9月のサケパラユニバーシティにもご期待くださいね♬ -
“プライベート・ソムリエール”という新たなワイン販売手法
2015年08月01日
こんにちは。川中努です。
7月も今日で終わり。間もなくお盆です。そしてお盆が終わると年末があっという間。
年々早くなる時間の感覚に荒がりたくなって、いろんなことを考えるのですが、しっかりと先を見据えた現実的な目標を立てなければ、どうしてもネガティブな感情がでてきてしまうものです。
さて7月の終わりに前回のブログに引き続き、月初の東京出張について今回も書いてみたいと思います。
この東京出張でどうしてもお会いしたかった方がいます。山田マミさんです。たまたま共通の友だちが多かったこともありお会いすることができました。
マミさんは店舗や在庫を持たずにワインを販売するという、僕たち酒販業者から見たら革新的な販売方法を実践されている方です。
十把一絡げ的なワインの売り方をするのではなく、お客さまのニーズに合わせた「プライベート・ソムリエール」として、ワインの提案を行っていらっしゃいます。マミさんのプロフィールは以下の通りです。
(Facebookのプロフィールより引用させていただきました)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
C.P.A認定 チーズプロフェッショナル
大学在学中のフランス留学をきっかけに、ワインとの出会い。卒業後、フレンチレストラン店長、ワインインポーター、webワインショップのライターなど、様々なワイン業界のステージで、その楽しさを伝えることを使命に、ワイン業界一筋で活動。
プライベートソムリエールとして2011年に独立。
現在、年間でテイスティング(試飲)するワインは世界各国の約2000種類。さまざまなタイプのワインを知るなかで、ワインイベントのプロデュースや、プラベートソムリエールとしてお一人お一人のニーズに合わせたワインコーディネート販売を行っている。
ちなみに現在、2児の母(娘2人)。仕事と子育ての両立にも、奮闘中
『花束を買うように、ワインを買う。』という新提案。
だから、
店舗は、ありません。
インターネットショップ、でもありません。
ワインリスト、ございません。
ワインの在庫、持っておりません。
あなたのためだけに選ぶ。『選んでもらう』というワクワクを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もともとレストラン勤務がきっかけでワインの道に入られ、インポーターやネット店舗でワインにずっと関わってこられました。しかしネットでどんなにたくさんのワインを売ったからといっても、やはりお客さまの顔を見ながら直接販売したいという気持ちから、家を建てたのをきっかけにそこで酒販免許を取られたそうです。
家で免許を取得されたこと。そこでワインのお店を開くという場所がなかったこと。十分な資金もなかったこと。まだ二人のお子さんが小さくて子育ても忙しく時間がなかったこと。
いろんな“ない”が重なった中で、どうやったら自分らしく、大好きなワインを販売できるのかを考えられた結果が“プライベート・ソムリエール”に繋がったということでした。
現在は店舗を持たず、レストランを始め様々な業種や場所と提携し、ワインパーティやワインセミナーを開催されています。そして、そのときに参加されたお客さまがワインを買うことができるように、移動免許でワイン販売をされているということです。
前回のブログでも書いた、二子玉川の蔦屋家電でも、ワインセミナーと販売をされています。
他にも会社行事の懇親会で使うワインをコーディネートしたり、個人の方のワインパーティをアレンジしたりと、在庫を持たないワイン販売をされています。
「でも在庫を抱えているインポーターの方から見たら、このやり方は邪道かもしれません。」とマミさんはおっしゃいました。
しかし、ワインを始めとするお酒をお店を持ちながら、在庫を抱えながら販売している私から見て、全く“邪道”だとは思いません。むしろ、革新的だと思います。
前述のとおり、開業するに際して「お金がない。お店がない...」
ないものが多かったからこそ生み出したのが今の販売スタイルだということ。まさに、ないこと(マイナス)が生み出した革新(プラス)です。
いつも思うのが、人の頭のなかにあるもの(イメージ)しか現実しません。つまりよく言われる「思考が現実をつくる」ということです。「これはこういうものだ。」という思考の条件や範囲の限定がある中では、なかなかその枠を飛び越えるような発想は生まれてきません。
逆に、始めに足りないことが多いからこそ、成し遂げることができるということかもしれません。
また、マミさんとお話をしていて、印象的だったのが何度も出てきた言葉“熱量”。
人と人、異業種と異業種、異なるものがコラボレーションすることによって生まれるものこそイノベーションを起こしていく。
蔦屋家電然り、如何に関連性を見つけ切り口を変えたプレゼンテーションをしていくのかが、モノが飽和したこの現代で販売していくキーだと思います。
たまたま共通の知り合いが多く、大学も同じ。いつもの直感が働いて出会えたこのご縁に感謝します!
これから何かのチャンスをつくって是非お酒の販売でコラボレーションさせていただきたい素敵な女性でした。