こんにちは。川中努です。

今日から5月ですね!


4月は中長期経営ビジョンにもとづいた事業計画、予算をつくり、経営方針発表会をしたりと忙しかったので、これで新年度が本格的にスタートするなという気持ちがします。


さて、予算と言えば、当社は“ノルマ”は一切ないのですが、スタッフ各人の目標はしっかりとあります。


それは何かというと、「行動計画」と呼ばれるもので、1年後の2015年3月末に会社としてなりたい姿を先に決めます。そして各事業部に割り振って、現在の姿とのギャップを埋めるための具体的行動を


大⇒中⇒小項目⇒数値目標



という順番で決めて目標設定するものです。


しかし、社長として大項目は決めますが、それ以降の項目はスタッフに自分の価値観をもとに決めてもらうことにしていますので、ちょうど両者の価値観がMIXされて決まっていくようなものです。

今年度制定するクレドの一項目に


「何故やるのか」を一番大事にしよう。そうすれば「何を」「どのように」は自然とついてくる。
良い結果を求めるのではなく、良い原因をつくり追及しよう。


という一文があります。


これは僕が30代の頃、ちょうど2000年過ぎから、酒販免許が規制緩和されお酒を売る店が増えてくる中で、売上が落ち始め、その対策として多角化を進めることで減少を食い止めようとしていたときの経験に起因しているものです。


当時は、社員を幸せにするためにという大義名分を持っていたつもりだったのですが、売上と利益が事業の目的と化していたような気がします。

「何のために多角化するのか?」という質問に対しては、確たる答えも持たないままだったかもしれません。

今ではその時の二の轍は踏まないようにするためにも、何をどのようにするかよりも、何のためにやるのかという意義を明確にできるのは社長しかいないという気概を持って事業計画をつくるようにしています。




この写真は壁に貼り出して“見える化”した、みんな一人一人の行動計画です。

実はこの“見える化”を始めて2年目なのですが、1年目は可視化できているけども進捗率が50~60%に留まったという反省がありました。

スタッフ一人一人が自分の価値観を見つめて設定した目標を壁に貼り出して、毎月自己採点するという仕組みが思うように機能しなかった部分もあったようです。

僕は社長として、スタッフが自分でつくった目標はぜひ“会社のため”ではなく、“自分のために”達成して欲しいなと常々考えています。

というのが前述のとおり、これは上から落とされた、つまりやらされているノルマとは違うからです。自分の価値観を見つめることで、「自分は何が得意なのか、上手くできるか、他人のために役立てるか」ということを考えてつくってもらったものだからです。


そして、自分の立てた目標を達成できると自信につながります。もちろん、上司からも褒められるし、嬉しい気持ちになります。そして、それは自分自身に対するイメージを高めることになり、自己重要感を増していきます。

そうです。セルフイメージを高めることが、いい仕事をすることに繋がり、そのサービスの対価としてきちんと利益をあげることになり、その結果が会社がよくなり、ひいては個人の生活も向上してくるのです。

そうするために、今期から新たな仕組みを導入しました。題して「PARADISEDIARY」という日報です。


詳細をお伝えするのはまた後日に。書き出すことの力を信じて続けていきたいと思います。