ディマティーニ・メソッド®その1
2012年10月22日
こんにちは。川中努です。
今日はボクが保有する資格”トレインド・ディマティーニ・メソッド・ファシリテーター”をどのように事業に活かしているかということについて、数回に分けて書きたいと思います。
多少説明が多いので読みにくいかもしれませんが、宜しくお願いします。
2012年3月11日 ブレークスルー・
エクスペリエンス終了後にDr.ディマティーニと
まず、「ディマティーニ・メソッド®」(以下DM)とは何か・・
ワークを通じて物事すべてにあるプラスとマイナスの両面を体感・認識することにより、ポジティブやネガティブな感情に対する新たな視点を見出し、感情を中和することができる科学的メソッドです。
これだけ聞いても、??という方は多いと思います。
もっと詳しく言うと、このDMでは「自分以外の誰か」に関して、1好きな面(行動や特性)・尊敬する面、2嫌いな面・軽蔑する面、3獲得に関するワーク、4喪失に関するワーク、もしくは「あなた自身」に関しては、1好きな面(行動や特性)・尊敬する面、2嫌いな面・軽蔑する面に関するワークを行い、
・自分がデメリット(もしくはメリット)と認識している物事の中に存在するメリット(デメリット)を同じくらいあることを洗い出し
・そのデメリット(もしくはメリット)と感じる特性や行動(この場合「自分以外の誰か」にある)が自分にも同じようにあることを認識する
*鏡の法則、透明性の法則を確認する
・デメリット(もしくはメリット)と感じる行動や特性と反対のものを「自分以外の誰か」が同等に持つことを認識する
・自分がデメリット(もしくはメリット)と認識する特性や行動が相手から示されたのと同時期に、それとは全く反対の特性や行動が同じ相手に対し示されたことを認識し
*共時性の法則を確認する
・そして、自分がデメリット(もしくはメリット)と認識する特性や行動とは、正反対の特性や行動が仮に示された場合にも、そこに生じるデメリット(もしくはメリット)を確認し、ワークを完了します。
もう少し具体的に説明してみます。
例えば、DMの対象者にある方が”大嫌いなお父さん”を選んだとします。
そしてそのお父さんの嫌いな特性に「暴力的」であることをあげるとします。
そこから暴力的であるとは、もっと具体的に言って、肉体的に暴力をふるうことなのか、もしくは言葉の暴力なのか、もしくはその両方なのかを、お父さんが暴力を振るっている具体的な場面を思い出しながら特定していきます。
加えて、お父さんの暴力によって、自分はどのような氣持ちになったのか、嫌いだと思う原因を掘り下げていきます。
ここまででお分かりだと思いますが、この作業自体は特に嫌いな人の具体的な行動や特性が示された場面を思い出しながら行うので、人によってはかなりの精神的な苦痛が伴う場合もあります。
しかも、同じ特性が自分自身にもあることを認識するのはなおさらつらいことです。
従って、DMをする上で重要なのは、このワークを完了することで”自分がどうなりたいのか””何を目標にするのか””お金を支払ってまでこの課題を乗り越えたいのは何故か”というゴールを明確にすることです。
話を戻すと、お父さんが持つ”暴力的”な特性は、実は自分の中にもあります。それは、肉体的暴力ではなく、形を変え、例えばキレた時に自分の子どもたちに対して吐かれる暴言という暴力として表れていたりします。
そして次に、そのお父さんの暴力的な特性が自分にどのようなメリットを与えてくれたかを考えます。
例えば、自分が小さい頃、お父さんは部屋が散らかっていると暴力を振るうので、それが嫌で常に部屋を綺麗に整理整頓していたとします。
大きくなって、そのことがきっかけで、細かいことに氣付ける人間になって、得意な清掃を活かして、就職はビルメンテナンスの会社に就き、そこで実力を着け、今は独立して自分で清掃を中心とした事業を興し、大きな収入を得るようになっているということが分かるようになってきます。
すると、今まで忌み嫌っていたお父さんの暴力的な部分が実は自分を今日の自分にしてくれたきっかけになっていることが分かり、そのマイナスによって生じたプラスを体感することになります。
プラスもしくはマイナスのどちらか一面だけを見るのではなく、両方に隠された真理を認識することで、”分断”ではなく、”統合”された氣持ちになり、そのどちらに対してもなくてはならないものだという本物の感謝を感じることとなります。
このように、DMはアルゴリズムに則り再現性のあるメソッドで、これを習得することにより、
・知覚と感覚のバランスを保つことができる
・生きる力をもらえる
・精神のストレスを解消し、葛藤を治め、人生に新しいパラダイムをもたらす
・どんなストレスも愛とやる氣に転換する
などなど、たくさんの効果があります。
誤解のないように言っておきますが、ボクがこのメソッドを人に対して行うファシリテーターの資格を取得したのは、Dr.ディマティーニを崇めているのでも、彼の価値観を自分の中に取り込みたい訳ではなく、自分自身の価値観を引き出し、自らの事業に関わる人たちの幸せを追及することで、自分自身が幸せになりたいという純粋な理由からです。
決して、インプット(教わる)をしたいからではなく、アウトプット(自ら持っているものを最大限引き出す)ことが目的です。
次回のブログ”ディマティーニ・メソッド®(その2)”では、どのようにこのツールをボクが事業に取り入れているのかを、DMと並ぶDr.ディマティーニの2大メソッドである”バリュー・ディタミネーション®”についても説明を加えで書いてみようと思います。
では。