こんにちは。川中努です。

ご存知の通り、今日本では、新型肺炎の感染拡大に関するニュースが毎日の話題となっています。

子年は、人々の恐れという感情が広がる年になると聞きました。

そう言えば、ちょうど12年前の子年だった2008年は、アメリカ発のサブプライムローンに端を発して株価が大暴落。世界中に金融危機が波及した年でした。

前回のブログ「感謝ワークのすすめ」では、脳を上手に働かせることによって、望む人生に近づいていくヒントについてお伝えしました。

記事の中で、自分の身を守るための動物的本能を司る扁桃体ではなく、より人間らしく、長期的、かつ他者貢献的な視点で物事を見れる前頭前野を活性化するために感謝できることを書き出すことをお勧めしました。

そして文末で、自分にとって“支援”に当たるプラスの出来事に対して感謝を見つけることに比べ難しい、“試練”つまり都合が悪かったり、嫌な気持ちがしたり、辛いと感じることに対して感謝することについては、またの機会にということで文章を結びました。

そのことについて、今日は日本を、そして世界を恐怖へと駆り立てている新型肺炎が拡大していることについて、感謝ワークをしていきたいと思います。

「え!そんな!新型肺炎に感謝できることなんてあるわけないじゃないか!!」

という声が聞こえてきそうですが、必ずあるのです。

というのは、この世界はすべからくプラスとマイナスのバランスでできていて、どちらか片方では成り立たない様になっているからです。

物理学者はそのことをよく知っていて、物質の最小単位である素粒子はプラスとマイナスの電子がペアになって存在しています。

私たち人間は、生きていく上で、物事を判断しなければなりません。

遠い昔から、「この道を行けば安全だ」(良い)、反対に「この道は危険だ」(悪い)と決めないと、途中で危険に出会し命を落とす結果につながりかねなかったのです。

遺伝子に刻まれたその思考パターンを、現代人である私たちもずっと繰り返してきたのです。

そして、私たちは自分自身の信念か、もしくは他人から注入された信念かの差はありますが、物事を判断(ジャッジ)し、「良い」「悪い」の二元論で思考する様になっています。

しかし、前述の通り、この世界はバランスでできていますので、どんな出来事もプラスもしくはマイナスのみということはありません。

今日は、感謝の中でも難しい方の、自分にとって都合の悪いことに対し、どの様に感謝できるのかを書き出してみたいと思います。

ざっと書いただけで、私の中で今回、新型肺炎の感染が拡大することに関して感謝できることは、この様なことがあります。

・健康であることに当たり前だと思わずに感謝する。

・健康を大切にし、身体を整えるための策を考える。

・免疫力を高めるために食事や睡眠をしっかりとる。

・マスクが売り切れで足りないなら、自分で作るなど創意工夫する様になる。

・外出を少なめて家にいることで時間ができる。

・家族とのコミュニケーションが増える。

・本を読むなど知識を増やす時間ができる。

・自分を見つめ直す時間が増える。

・外食を少なめ自炊することで、料理の楽しさを知る。

・家族と普段はゆっくり話ができなかったことを話すことで、よりお互いの理解が進む。

・自分や家族の安全は自ら守ろうという主体的な意識が生まれる。

・マスコミなどの情報を鵜呑みにせず、自ら収集する様に努力する。

・家にいることでお金をあまり使わないため貯蓄ができる。

・人混みの多い都会への旅行を避け、田舎を旅する人たちが増え、地方が見直される。

・感染するリスクが比較的低い、田舎に自分が暮らしていることに感謝する。

・人と直接会わずに交流したり、仕事をしたりする技術(ZOOMやテレワークなど)のニーズが高まる。

・国家間でも人の行き来が減ることで、最近の世界的傾向である自国主義が進むと逆に経済への悪影響となることへの認識が進む。

・新型肺炎の様なリスクに左右されないビジネスは何かを考えるきっかけになる。

・いざ感染した際にどの様に対応するか考えることで危機管理の仕組みが個人や企業にできあがる。

・最悪のシナリオを想定し対応策ができることで、必要以上の不安を抱かなくなる。

20個の感謝が出てきました。

これらは一次的な感謝できることですが、更にもう一段、そしてもう一段と三段階まで感謝できることを深掘りしたとすると、全部で60個の感謝が見つかることとなります。

これだけ感謝が見つかってきたら、新型肺炎に対しての捉え方も変わってきますね。

もちろん、私も感染ができる限り拡大せず、早く収束に向かって欲しいと願っています。

しかし、それは自分がコントロールできることの外にあります。

人生や仕事の結果は、物事をどの様に認識し、どう行動したのかによって大きく変わってきます。

私たちは、毎日朝起きてから、何を食べるか、誰と会うか、何を話すか、などを全て自分の認識に基づいて決断しています。

その小さな決断の積み重ねが人生をつくっていきます。

この様に世の中が試練に面している時、ぜひ感謝できることを見つけてみてもらいたいと思います。

皆さんにとって、この試練が支援に変わっていくことを祈っています。

ケーキ