こんにちは。川中努です。

私は毎日、新聞から気になる記事を写真に撮って、時間のある時に「感謝ワーク」を行うことを習慣にしています。

何のためにしているのかというと、脳の前頭前野という部位を活性化するためにしています。

「は?前頭前野?」と思われる方もいらしゃると思います。

実は、前頭前野は“人間脳”とも言われているようで、元々は言語を司るらしいですが、ここが活性化してくると長期記憶や他者貢献につながっていき、更には視覚と連動しビジョンが見えたりするらしいのです。

そうです。あの「ビジョナリー・カンパニー」のビジョンです。

つまり、そのような会社はより人間らしく、長期的、かつ他者貢献的な視点で物事を見れるから何百年と永続するのでしょうね。

前頭前野が人間脳と言われるのに対し、扁桃体は“動物脳”と言われます。

扁桃体は感情を司り、自分の身を守るための動物的本能を働かせます。

大昔、人間が荒野に出た時、獣に遭遇したとします。

この時扁桃体が発動し、逃げるか戦うかを本能的に判断します。同時に出る脳内物質が、かの“アドレナリン”です。

しかし、私たちはこの現代に於いて、猛獣に出会すことはなく、扁桃体を動かして生命を守る必要はそうそうありません。

なので、前頭前野を活性化して、より人間らしく幸せを感じながら、ビジネスや人生をデザインしていきたいですよね。

だいぶん前置きが長くなりましたが、そういう訳で私は感謝ワークを習慣にしています。

さて、では新聞の記事を使ってどのように感謝を見出しているのかを説明します。

記事は自分とは直接関係のない出来事なのですが、まずこの記事の中に一般的に感謝できることを見つけます。

例えば、ここ松江のとある地区で、地域の四季の風景を描いた絵の展示会があったという記事があるとします。

まず初めに、地域の高齢の住民の方たちが、この展示会を楽しみにしていること。生き生きと絵を描くことに生きがいを見いだされていることへの感謝を書き出します。

これは一般的な感謝ですが、感謝を書くたびにその抽象度を段々と低くしていきます。

前述の例の続きとして、そんなおじいちゃん、おばあちゃんの様子を見た家族も元気をもらい、ひいてはその地域が明るくなっていくことに感謝します。

そして、最後には自分にとって具体的に感謝できることは何かまで結びつけて書き出していきます。

例えば、私は会社経営者ですので、自分の経営を通じて、しかも当社のミッションに生きていくことで、地域を元気にしていけることに感謝しますと書きます。

ここまでいくと、新聞の記事が自分自身に直接関係するメリットとして感じられます。

人は自分が大切にしていること、言い換えると自分の最高の価値観にメリットがあると感謝を抱きます。

感謝は自分にとって、いつも都合のいい形で現れる訳ではありません。

時として、いや自分が成長したいと思えば思うほど、それは試練つまり嫌なことだったり、辛いこととして現れます。

そういったことに対して感謝を見出していくのは、今日書いたことより上級編なので、また次回書いてみようと思います。

ポイントは考えるのではなく書き出すことです。ぜひ感謝ワーク、やってみてくださいね(^ ^)


ぜんざい