シニアソムリエ 川中實ワインブログ
1月の終わりにふと思うこと。
思い出すのです。
高校生の頃、私の母は授業料を毎月私に手渡しで渡してくれていました。クラスの友達はみんな引き落としになっているのに、どうして自分だけ現金で毎月払いにいくのか聞きました。「お金を自分で払うとありがたいと思うでしょ。ウチはこのやり方だけん」と言われ、自営業の家庭で育った私は妙に納得しました。それ以上に、その特別感がむしろプライドになったりもしていました。
旧松江南高校は職員玄関の横に事務員室があり、そこの受付の小さい窓をあけて「すみませーん」と事務員さんを呼んで、その月謝袋を差し出すと、余り使われてなさそうな「領収」の印をドンと押してくれました。月謝を支払う自分以外の生徒の姿を3年間一度も見ることはありませんでした。他に誰かいたのでしょうか?
そんな理由で授業中に先生に出席簿で叩かれたりすると「お金払って叩かれるか?」と思ったり、居眠りを注意されると「先生の方にも改善点があるのでは無いでしょうか?」、「このままこんな学習をしていていいのだろうか?」などなど。考えだけは理屈ありきの生意気な学生になってしまっていました。
さて、お金を払うということは受け取る側と支払う側の契約行為のようなものです。私も流通小売業を営んでおりますが、毎日がこの契約行為の連続です。今はモノの値段がどんどん安くなって、値付けが大変です。その中で売上増、利益増をできるように日々考え続けています。そんな努力を続ける中、再び消費税が上がることが、我が国では決まって行きそうです。
あまり店が繁盛していなくて、商品が売れていない。会社のキャッシュフローが上手くまわらない。だから商品の値段を上げよう!とは決してならないですよね(笑)、我々は。消費税増税がそのような判断でないことを切に祈ります。
また、いつの頃だったでしょうか?プライスを税込表示に義務付けられたのは。消費者心理として知らぬ間に税金を徴収されている方が本当にいいのでしょうか?私はそうは思いません。所得が増え、人口が増えていっている段ならまだしも、見えざるが如きの税金の徴収は払う側の義務感も受け取る側の責任感も希薄にさせてしまいます。もちろん、払うものは少ない方がいいのは間違いありませんが、今や国民は「払いたくない」とは思っていないと感じます。「払ったらどう良くなるのか明確にしてくれ」と思っていませんか?
月謝の現金支払いの話しに戻ります。当然の仕組み、効率的な仕組みの中の非効率な視点により、私は思わぬ感性を持つことができました。当然が溢れる世の中、効率化が溢れる世の中。しかし、だんだん幸せでなくなっていませんか?
「お金を自分で払うとありがたいと思うでしょ。」
シンプルでプリミティブな心の声を今一度聞きながら、明日からも経済活動に汗を流したいと思います。
ワインブログがワインの話しでなくなって申し訳ありません。それそろワインの話し始めますね。
おしゃれマルシェ回想2011/12/1
おしゃれマルシェ回想 2011/12/1@River View
みな様、新年あけましておめでとうございます。ここ数年、正月明けに体重が変ったことなど無かったのに、今年は3キロも太りました。きっと酒太りです。いいこと、いいこと。
さて、今年も良い年に!と思っておりますが、去年の暮のこと、とてもいい出逢いから企画が生れたので、ブログにアップして新年の幕開けにしたいと思います。
いきさつを話すと少々長くなるのでそこは割愛して、高校の先輩である石本明さん(flossyさんなどを経営)が発起人となり、松江のアパレル、美容室、飲食が一同に会して何かできないか?ということになりました。「雑多な感じで食べたり飲んだりしながら、おしゃれを気楽に体感できたら楽しいそう!」ということになり、一日限定「おしゃれマルシェ」が、12/1はリバービュー、12/2は学園のChouChouさんで開催されることになりました。
入場者を女性限定にして、9店舗が声掛けをしてお客様にいらしていただきました。
カメラマンの赤山シュウさんにしっかり写真をとってもらったので今回はその写真も交えて。それでは、少々長くなりますが、お付き合いください。
スタンバイはこんな感じ。


みんなで準備をしました。三須さん、カッコいい。

受付も準備OK!当日、スタッフはサンタ帽子をかぶりました。
司会は我らがまとめ役。アンジェの足立さん。これはちょっと緊張してる時かも。。。

「おしゃれマルシェ、オープン~」

ぞくぞくとお客様が入場。まずはウェルカムドリンクとおしゃれに腹ごしらえ(笑)。

リバービューも普段では用意できない、特別料理を!と料理長の山本が張り切りました。 Foodingと題して、食べるのみならず、空間演出を目的としたお料理を用意しました。

鮮魚シンクは野菜畑になりました。これが、そのままバーニャカウダ村に(笑)。バーニャカウダソースを片手に、立ちながらオシャレ美女たちが野菜をパリパリ。

ラデッシュの植木鉢。ではありません。土に見立てたのはコーンフレーク(だったかな?)その下にドレッシングを引きつめて。「これ食べれるの?」って聞かれちゃいました。



そうそう、食べてる姿もオシャレになるような料理を。大切なポイントでした!
アパレルブースは春の先物衣装を展示。


そして、おしゃれトーク!プロが語る着こなしのテクニック。左からBondさん、Chamさん、flossyの石本先輩。

そしてthe glasses valleyの三須さんはおしゃれなメガネの着こなし術も!

ここまででも、内容十分で書いてる私も少々、満足してきました。ブログ2回に分けようか。。いやいや、このまま書ききるぞ!
そうなんです、まだまだあるんです!美容ブースはHair askさん、Organic Hair angeさんによって、ネイルサービズやハンドマッサージなどなど。



ああ~。オーナーさんたちの写真をアップしてない。成相さん、足立さん、すみません。
さて、おしゃれブッフェはデザートへと。

デザートまでぶら下げちゃったり、突き刺しちゃったり。慌てて店長細川が説明に。説明を聞いたら、ちゃんとデザートだって分かったよー。

そんな中、会もクライマックス!ベストドレッサー賞の投票の集計に追われる石本先輩と司会の足立さん。

ベストドレッサー賞も決定!某アパレル勤務の渡部さん。とっても素敵で。ワインを注ぐの忘れてうっとり見とれてしまいました。賞品はなんと、glasses valleyさんよりオーダーメイドメガネのチケットがプレゼント!

そしておしゃれマルシェも無時閉幕を迎えることができました!

みなさんのお陰で、本当にいい会になりました。外部環境の厳しさよりも内なる資産を活用して、地域を熱く盛上げる異業種のみなさん!
そのみなさんと触れ合うことが何と勉強になったことか!同時にフリーペーパーの発刊まで行うことができました。共存共有ということがしきりに叫ばれる時代ですが、それはしなきゃいけないものではなく、もともと我々がもつ「仲間」という意識に他ならないのではないかと思いました。
地域的には小規模かもしれませんが、私たちには優れた故郷の資産があり、モチベーション高き仲間がたくさんいます。
同志よ、動き出しましょう。同志よ、動かしましょう。
本当にいい機会でした。今年の年初の挨拶に変えてこのブログとさせていただきます。
the glasses valley:Mr MISU
Organic Hair ange

Hair ask

MATSU hair design 
まぢ~?これしか写真がない!MATSUさんカメラを避けていたのか!店舗の写真つけます。ハイ。
Bond& cham&flossy

and River View

ナイフ ~クトー~
みなさん、素敵なクリスマスを過ごされましたか?レストランやホテルで過ごされた方も、ご家庭で過ごされた方もいらっしゃると思いますが、あの雰囲気いいですよね。なんといってもワクワクで幸せな気分になります。私もカヴァ→赤→モルト(ボウモア)とすっかり、赤ら顔のミノルサンタになっていました。
昨晩はひな鶏のローストをリバービューで注文していたので、久しぶりに鶏の「デクパージュ(解体)」に鼻息を荒くしておりました。そうそうと最近は滅多に使わなくなったナイフを引き出しの奥からとりだして・・・。
若いころ、フランスのドルヌシー(シャブリの近く)のレストランで働いていたことがあります。お客さんは田舎のおっちゃんがメイン。働いて何日目だったか、テーブルにセットしたナイフ(クトー)を下げてくれっていうお客さんがおられました。意味が分からず、ナイフだけ下げると、そのおっちゃんが、じゃじゃーんってそれはそれは使い込んだナイフをポッケからだすではありませんか!
聞けば30年もそのマイナイフを使っているということ。それで料理を食べると一段と上手いし、何より自分の手にしっくりくるとのことでした。
若き日本人、川中實は「かっちょいい~」とフランスのエスプリを肌で感じました(それから慌ててフランス語勉強しました・・・)
半年くらいたって、パリに行く機会があって、真っ先に行ったのが「ナイフ屋」でした。そこで確か780フランしたこの写真のナイフを買って「俺もあのおっちゃんみたいになるぞ~」と思ったことを覚えています。
手作りのナイフということもありますが、このフォルムは今でも最高です。果物もお肉もよく切れます。あのおっちゃんが言ってたみたいに、コレで食べると料理が美味しくなります。
日々の雑踏の中に埋もれてしまってた温かい記憶をクリスマスの日に思い出しました。
いい道具は、いいお酒と同様に自分を豊かにしてくれます。クリスマスの日のブログにナイフの話しでした。
そろそろ、ソムリエナイフがほしいなぁ~。
白州2
みなさん、12月も中盤に差し掛かってきました。しっかり飲んでますかっ(笑)?
さて、前回のブログではサントリー白州蒸留所に訪ねたことからウイスキーの造られ方について写真と一緒にアップさせていただいておりました。
発酵という工程まで書いていたのですが、今日はその続きです。
発酵した状態はいわばビールです。そう簡単にいうとビールを蒸留したものがウイスキーとなるのです(ちなみに白州で写真を撮る時、現地のスタッフの方はハイチーズの代わりに「1、2、3、ハイっ、ウイスキー↗」って言ってくれます。カワイイ♡)
ビールといっても、目的が違うので美味しくないですよ(きっと)。
そして蒸留に移る訳ですが、ウイスキーと言えばコレ↓
そう蒸留器、ポットスチルです。銅でできています。現地でみると圧巻です。芸術作品です。写真は日本製のポットスチルで、打ち出し式で造ってあるそうです。外国産のものはもちろんバラバラになったものを組み立てないといけません。「日本の技術ってすごいと思いますよ」と製造担当の方が言っておられ、なぜか私まで現場で勇気がでちゃいました。
水と違ってアルコールは沸点が低い、その原理を利用して高いアルコール液(ウイスキーの原酒)を採取するのです。確か、この原酒をニューポットというんですよね?象印とは違いますよ。
このポットスチルの形によってとれる原酒の味わいも様々にかわるのです。それゆえにいろいろな形の蒸留器があるんですね。熱は蒸留器の下に自火をあてる方法です。
それから貯蔵に移ります。蒸留器から出来たての原種は、透明なんですよ。んじゃ、あの琥珀色は???
原酒に移った樽の色がウイスキーの色となります。酸化と還元を繰り返しながら樽の中でウイスキーは眠り続けますが、その間に熟成という成長があります。これがウイスキーのもっとも大切で特徴的な工程のひとつであります。
樽の種類も味わいを造り出すために数種類ありますし、最近では樽材違いウイスキーも生産されています。
我々はどこかで出来ているものは味が均一であるのが当たり前と思っているのですが、自然物を利用し、人の手を介し造られたウイスキーは一樽一樽異なった味わいを醸し出すことになります。
ここ白州でも工程途中から最終的に味わいを判断するのは「人の舌」といっておられました。
ブレンダー、テイスターというと聞こえはいいですが、実際には毎日毎日試飲があり、結構な集中力がいること。それに伴い、毎日同じ体の状態をつくる必要があり、不摂生ができないのはもとより、あるテイスターさんは出勤日の昼ごはんは一年中「天ぷらうどん」であったなどという裏話しも聞かせていただきました。
そうして要約、ウイスキーという製品となるのです。ご存知の通り、ウイスキーになるには最短でも5年程度はかかり、シングルモルトなどは10年や12年たってから製品となっているものがたくさんあります。
白州蒸留所では「白州」「山崎」「マッカラン」「ボウモア」「ラフロイグ」をまずテイスティングしました。
知っているつもりではいたものの、こうして工程を見学してから味わいをきくことは本当に楽しいものです。また、自分がこのような物語をもった商品に囲まれて仕事ができることの幸福感を再認識しました。
白州
前回のブログで登美の丘ワイナリーに伺ったことを書きましたが、翌日、すこし足を延ばしてサントリー白州蒸留所にも行ってきました。
日本のシングルモルトと言えば西の「山崎」東の「白州」とモルトフリークには有名な話し。
シングルモルトと言えば、スコットランドの海岸線に蒸留所をもつものが多く、ここ白州のような山々に囲まれた蒸留所は世界でも珍しいです。
見渡せば雄大な山。ここで物語が生れます。
麦芽という言葉はよく聞きますが、この麦から出ている芽がまさしく麦芽です。写真の左から4番目の状態のものが使用されます。
この麦芽に糖化酵素が含まれていて、麦の炭水化物を糖化する役割を持ちます。麦芽の酵素が麦を糖化する、そしてその糖分がアルコールになるなんて上手くできてますよね。
ブドウはもともと果糖をもっており、水分もあるため世界で一番アルコール発酵しやすい原料ですが、麦は麦でまた面白い。
米になると日本酒の話しになります。あー、発酵ってロマン。
ウイスキーになる前の麦汁です(下)。麦ジュース。これが発酵していきます。
これが発酵のシーン(下)。タンク上ではかなりの二酸化炭素(ガス)が排出されているので、香りを嗅ぐときは顔を近づけないように注意してください。気を失ってしまいます。
まだまだ先は長いのでこの辺で!
次回に続きます!




